入浴介助5
2013/05/30 Thu 17:59
パンティーを引っ張る大井は、そこに露にされた汚れたクロッチの匂いを嗅いだ。そこには、乾いた汗の匂いの中に、ツンっと鼻に来るアンモニア臭が漂っていた。
そのままゆっくりと顔を上げると、目の前にチョコレート色の肛門があり、そのすぐ下にはグロテスクに黒ずんだワレメがピタリと口を閉じていた。
尻に顔を押し付けるようにしてワレメに目を凝らした。
ピタリと閉じた小陰唇の隙間からは、光沢のある透明の汁が滲み出し、まるでグロスを塗った唇のように、小陰唇がテラテラと輝いていた。
(こいつ……感じてるのか……)
大井はドキドキしながらそう思った。
感じているのなら触っても大丈夫なのではないだろうか?
いや、逆に、この看護婦は触って欲しいと思っているのではないだろうか?
大井はそんな事を思いながら、そこをペロリと舐めてみようかどうしようか葛藤していた。
しかし大井には、所詮そんな勇気はなかった。
そこをペロリと舐めた瞬間、看護婦が「やめて下さい!」と叫び出し、浴槽の壁に設置されている『緊急用ベル』を押して大騒ぎするのではないかと思うと、気の小さな大井はそれだけで足が竦んでしまった。
結局大井は、トロトロと涎を垂らすワレメを目の前にしながらも、何もできないまま、ただただそこを覗き込んでいるだけだった。
看護婦は、それまで床に着いていた両手を正面のタイル壁へと移動させ、まるでアメリカンポリスに身体検査されるような体勢で尻を突き出していた。そして溜め息混じりに「まだですか?」と、背後の大井に何度も聞いて来た。
「パンツを摘んでいると自分でシコシコ出来ないんですよね……ですからパンツをもう少しズラしてもらってもいいですか?」
大井がそう聞くと、看護婦は無言で手を後ろに回し、パンティーを膝までスルスルと下げた。
調子に乗った大井は「もう少し足を広げて下さい」と注文し、そして看護婦がゆっくりと足を広げ始めると、更に「さっきみたいに『くぱぁ』として下さい」と注文を付けた。
看護婦は一瞬躊躇いながらも、「本当に時間がありませんから早くして下さいね」と念を押し、そのまま尻肉に手を這わせた。そしてワレメの周囲の黒ずんだ肌に指を伸ばすと、ピタリと閉じていたワレメをベロっと捲ったのだった。
重なり合っていたピンクの粘膜が、ねっちょりと糸を引きながらゆっくり開いた。
予想していた通り、看護婦のアソコは濡れていた。そこはまるでシロップを垂らしたかのように透明の汁がテラテラと輝き、そこだけが周りのグロテスクさとは異なった二次元的な美しさを醸し出していた。
大井はそれを間近に覗き込みながらペニスをシゴいた。
次々に滲み出て来る透明の汁が溢れ出し、プクっと膨らんだクリトリスを通過しては陰毛の一本一本に雫の球を作っていた。
大井は(入れたい)と思った。このピンクの肉の裂け目に肉棒を滑り込ませ、コリコリとする膣筋を感じながらヌルヌルとピストンするシーンをリアルに思い浮かべると、そこに入れたくて堪らなくなった。
目眩いがする程に興奮する大井は、ベロリと開いたワレメにソッと舌を伸ばすと、あと数ミリでピンクの肉に触れそうな部分で舌を止め、レロレロと小刻みに舌を動かしては疑似クンニをした。
(舐めたらきっと怒るだろうな……少しでも舌先が触れたらそれでアウトだろうな……)
そう思いながら大井は、そこが舐めたくて舐めたくて気が狂いそうになっていた。
そんな大井は、もはや看護婦が激怒するのを承知でそこをベロリと舐め、そのまま射精してしまおうかと一瞬思った。
いや、どうせ怒らせるのなら、いっその事、このままペニスをツルンっと挿入し、ムチムチの尻をパンパンと音立てながら激しく攻めまくっては、この若い看護婦の膣にドクドクと精液を注入してやろうかと考えた。
が、しかし、何度も言うが大井は小心者だった。それらを想像するだけで、実際に実行する度胸など微塵もないチンカス野郎なのだ。
そんな小心者の大井にとって、実行は恐怖で、妄想は快楽だった。だから大井には、このシチュエーションとその妄想だけで充分なのであった。
看護婦の陰部を見つめ、そこから漂う卑猥な匂いを嗅ぎながら、大井はシコシコと自瀆に励んだ。
ベロリと捲れた穴の中に精液をぶっかける想像をしながら、椅子に座った足をピーンッと伸ばし、踵を床のタイルにスリスリと擦りながら「ああああ……イキそうです……」と呟いた。
大井は、(どうせなら、看護婦の脹ら脛にぶっかけてやろう)と小さな抵抗を考えた。そして、シゴくペニスの先を看護婦の生足にソッと向けると、いきなり頭上から冷たい視線を感じた。
ハッと上を向くと、看護婦が振り返っていた。尻を向けたまま後ろを振り向き、椅子に座る大井を冷たい目で見下ろしていた。
凄まじい羞恥心が大井を襲った。四十の親父が、娘ほど年の離れた小娘の陰部を覗き込みながらセンズリをしているのだ。そんな今の自分の姿を客観的に思い浮かべると、大井は強烈な恥ずかしさに苛まれ、おもわずその手を止めてしまったのだった。
看護婦は怒ったような口調で大井に聞いた。
「どうしてやめるんですか?」
「………」
「イキそうだったんでしょ? 早く終わらせて下さいよ」
「でも………」
「なんですか?」
「見られてると恥ずかしいんです……だから見ないで下さい……」
大井がそう言い終わらないうちに、看護婦はスッと大井の横にしゃがみ込んだ。
そして亀頭がヒクヒクしている一触即発のペニスをギュッと握ると、「次の患者さんが来てしまいますから早く終わらせて下さい」と言いながらペニスをシコシコとシゴき始めた。
「あっ、でも看護婦さん」
そう悶えながら体を捩らせると、偶然にも大井の顔はすぐ横にしゃがんでいた看護婦の胸に押し付けられた。
看護婦は悶える大井の顔を優しく抱きかかえてくれた。そして耳元に「早くしてください」と囁きながらシゴく手を速めたのだった。
そんな看護婦の胸にはクレゾールの香りが充満していた。大井の右頬に、柔らかい胸の感触がぐにゅぐにゅと伝わり、おもわず大井はそこに顔を埋めた。
すると、ぶらりと垂らしていた大井の左手が、しゃがんでいる看護婦の太ももに触れた。大井は、わざと「あぁぁぁ」と悶えながらその手をスカートの中へと伸ばすと、偶然を装いながらしゃがんだ股間の中心に指を伸ばした。
指先にネチャっと湿った感触を感じた。しかし看護婦はそれを無視したまま、必死に大井のペニスをシゴいている。
大井は看護婦の胸に顔を擦り付けながら「イキそうです……イキそうです……」と呟き、そのまま濡れたワレメを弄った。
ワレメはびっくりするくらいに濡れていた。その表面に指をヌルヌルと滑らせただけで、大井の指はいとも簡単に飲み込まれてしまったのだった。
ドロドロの穴の中を指でほじくった。クチョクチョという卑猥な音が、しゃがんだ看護婦のスカートの中から聞こえて来たが、それでも看護婦は一切抵抗しようとはせず、ひたすら大井のペニスをシゴいていた。
熱い粘膜を指に感じながら、大井はふと、このままペニスを入れても怒らないのではないだろうかと思ったたが、しかし、そうは思っていても、所詮は小心者のチンカス野郎だけに、さすがに性交までは迫る勇気はなかった。
大井は、そんな看護婦の性器にヌポヌポと指を出し入れしながら、射精するタイミングを見計らっていた。
今のこの状況は最高だった。看護婦の性器を触り、看護婦の胸に顔を押し付け、看護婦に手コキしてもらう。この最高な状態で射精できるのは夢のようだった。
すると、不意に看護婦が大井の耳元にソッと唇を近づけ、「早くしないと……本当に……次の患者が……」と射精を急かした。
そう囁いた看護婦の口調は明らかに熱っぽかった。その言葉の途切れ途切れに、微かに「はぁはぁ」という卑猥な息づかいが感じられたのだ。
看護婦の囁きを聞きながら、大井は、素直に「ヤらせて下さい」と頼めば、簡単にセックスさせて貰えるのではないだろうかとまた思った。
しかし、そうは思っても、小心者の大井には、やっぱりそれを口に出す事が出来なかった。
モヤモヤした気分のまま、大井は看護婦の胸に更に顔を押し付け、伸ばした足をスリスリと擦り合わせた。
すると看護婦が「イきそうですか?」と聞いて来た。
大井は、看護婦のその囁き声に挑発されながら、「ああ、出ます、出そうです」と唸ると、看護婦は「出して下さい……早く……」と、しゃがんだ腰をくねらせ始め、大井の指が入ったままの性器をクチュクチュと音立てたのだった。
そんな看護婦の卑猥な仕草に、遂に大井のマグマが爆発した。
「うっ!」と大井が唸ると、一瞬、看護婦の手の動きが止まった。
その瞬間、ペニスは看護婦の手の中でビクンっと大きく飛び跳ね、亀頭の先から精液をビュッと噴射した。
大井は慌てて「動かして下さい、手を止めないで下さい」と看護婦の胸で唸った。
再び看護婦の手が動き始めた。
皮をシコシコとシゴかれる動きに合わせながら、ドクン、ドクン、と痙攣するペニスは、浴場のタイル床に大量の精液を飛ばし、看護婦の白い手の中に熱い残液をドロドロと垂らしたのだった。
※
四畳半の看護婦仮眠室には、年代物のパイプ二段ベッドが、向かい合いながら二つ並んでいた。
ベッドにはそれぞれ暗幕カーテンが付いており、まるで寝台列車のような雰囲気を醸し出していた。
夜の十一時。暗く静まり返った小児科B仮眠室では、左奥の下段ベッドだけがカーテンを引いていた。
カーテンの隙間から、ボリュームを絞ったテレビの音と、チカチカと輝く光りが漏れ、時折、布団の中でモゾモゾと人が動く気配が感じられた。
上段ベッドの天井から吊るされた15インチの液晶テレビでは、関西系の若手お笑い芸人の番組がダラダラと垂れ流されていた。
そのくだらない番組を、布団の中でジッと息を潜めながら見ていた真美は、大きな背伸びと小さなあくびを何度も繰り返していた。
あと三十分で夜勤交代だった。
しかし真美は、結局一睡もする事ができなかった。
そんな真美の指が再び下半身へと伸びた。つい十五分程前にイッたばかりだというのに、早くも真美の細い指はパンティーのゴムをすり抜け、恥丘に靡くフワフワの陰毛を掻き分けていた。
散々弄ばれた陰部は、熟した柿のようにドロドロになっていた。なんと真美は、三時間の仮眠休憩の間に六回もオナニーをしてしまっていたのだ。
(どうして大井さんは……オチンチンを入れなかったんだろう……)
真美は、ワレメを指でネチャネチャと擦りながら、昼の入浴介助を思い出していた。
久しぶりの成人ペニスだった。
患者の勃起したペニスに触れるのは二ヶ月ぶりだった。
あの時も、やはり外科からの応援要請だった。オートバイ事故で右手を怪我した二十三歳の青年の入浴介助を頼まれた時の事だった。
いつも小児科で、皮の剥けていない子供の入浴介助ばかりしていた真美は、成人男性の入浴介助が出来ると言う事で、異様な興奮に包まれていた。
自分の淫乱症を自覚していた真美は、どんな患者であろうと、ヤリたいといえば喜んでヤらせるつもりだった。
いつも休みの日には出会い系サイトで男を漁ってばかりいた真美は、それでも男からは一度もお金を受け取った事がなく、いつもタダマンさせてしまうほどにセックスが好きな淫乱症なのであった。
但し、真美は極度な小心者だった。
その為、いくら患者とセックスがしたくなっても自分からそれを誘う事ができず、いつも患者からのアプローチを待っているだけだった。
だからあの青年の時にも、わざとストッキングを濡らし、素足になった。そして青年の太股を洗いながら股を大きく開いては、患者がソノ気になるよう挑発してやった。
すると青年は、まんまとそれに引っかかり、洗い場の鏡越しにスカートの中を覗いては、たちまち勃起した。
真美はここぞとばかりに、熱り立つソレをボディーソープでシゴいた。
すると青年はハァハァと荒い息を吐きながら欲情し、真美のスカートの中に手を入れては陰部を弄って来たのだった。
真美のアソコが既にヌルヌルになっているのを確認した青年は、まるで強姦するかるように真美をタイル床に四つん這いにさせた。
そしてそのまま後背位で犯しまくり、二度も中出しをした。
おかげで真美は、最高にスリリングなエクスタシーを得る事ができ、大満足で入浴介助を終えたのだった。
真美は、あの時の快感がいつまでも忘れられなかった。
職場で患者とセックスすると言うのは、出会い系で知り合った男達とラブホでヤるセックスとは全く違っていたのだ。
だから真美は外科からの応援要請を首を長くして待っていた。
そして、それから二ヶ月後、遂にその時が来たのだった。
しかし、今日の患者は違った。
あれだけ挑発したというのに、大井という中年男はセックスを求めて来なかった。それどころか、勝手に自分だけイッてしまい、迸る精液を間近に見せつけられた真美の欲求不満は、更に膨らんでしまったのだ。
真美はドロドロに濡れた膣の中に指を入れ、もう片方の手の指でクリトリスを転がした。
シコシコと上下に動かしていたペニスの感触と、ピュっと飛びだした精液を思い出しながら指で陰部を狂ったように掻き回し、大井に犯される自分を想像しながら「入れて欲しかったのに……」と呟いた。
あと三十分で夜勤交代だった。
三十分あればあと二回はイケるわ。
そう思いながら枕の隅を噛んだ真美は、漏れる喘ぎ声を必死に押し殺しながら七回目の絶頂に達したのだった。
(入浴介助・完)
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